ロシアで初のミニバレー教本 大樹の小島さんの盟友が出版
【大樹】サハリン国立大のピョートル・パシュコフ教授(63)が、ロシアでミニバレーの指導教本を出版した。英語やロシア語など海外向けのルールブックはあるが、オリジナルの海外版教本は初めて。町発祥のミニバレーの考案者で全日本協会の小島秀俊会長(72)=町在住=は「世界にさらに仲間が広がるきっかけになる」と、盟友の普及活動を喜んでいる。
小島会長とパシュコフ教授は2002年に知り合い、互いの家を訪問するほど親密な仲。12年には道ミニバレー協会とサハリンバレーボール連盟が協力協定を結び、「友好のボールプロジェクト」に取り組んでいる。
サハリン州では子どもたちの体力づくりなどにミニバレーが活用され、州都ユジノサハリンスクでは56の幼稚園のうち30園でカリキュラムに採用されている。
教本は未就学児用の教育プログラムを掲載し、ミニバレーのルールや試合の仕方を解説。カラーページには32枚の写真を掲載し、競技の取り組みの歴史のほか、小島会長が招かれた昨年のセミナーの様子なども紹介している。
巻頭には「であい・ふれあい・わかちあい」というミニバレーの理念が書かれている。A4判54ページで、150部作製した。
パシュコフ教授は3、4の両日、札幌市内で開かれたミニバレーの国内最大の大会・ジャパンカップに参加するため来日。その際、小島会長に同教本と「サハリンより愛を込めて」と題した写真パネルを贈呈した。
小島会長は「パネルの写真は交流の様子を撮影したものでうれしかった。ミニバレーを広めようという熱意が素晴らしく、考案者冥利(みょうり)に尽きる」と話している。(松村智裕)