交通事故根絶の願い込め、ヒマワリ満開 新得
【新得】交通事故根絶の願いが込められたヒマワリが、新得小学校、新得幼稚園、新得保育所の花壇で花を咲かせている。ヒマワリを事故防止のシンボルにする「ひまわりの絆プロジェクト」に賛同し、春から大切に育てた。子どもたちはヒマワリを見て、交通安全への誓いを新たにしている。
2011年、交通事故で死亡した京都府木津川市の東陽大ちゃん(当時4歳)が育てていたヒマワリの種を、府警が譲り受けたのが発端。府警がプロジェクトを企画し、種は各地に広がった。
新得署(石川憲章署長)では昨年、釧路方面本部を通じて種が届き5本のヒマワリが開花。プロジェクトを広めようと、取れた種を新得小などに提供した。
同小では6月に正面玄関前の花壇に種をまき、あいさつ運動などに取り組む「やさしさ委員会」の児童16人が、毎日交替で水やりなどをして大切に育てた。現在は約2メートルの高さにまで育ち、14本の茎に直径20センチほどの花の輪・30個が満開になっている。
委員長の林叡之介君(6年)は「当番で世話をした。大きく咲いてうれしい」と笑顔で話す。新得署の今井陽平警務係長は、「ヒマワリの種は来年、町内でさらに広がり、命の大切さを訴える予定。交通事故防止の機運を高めたい」と話している。
(佐々木健通信員)