26年ぶり全道へ練習 足寄高校吹奏楽局
【足寄】足寄高校吹奏楽局(久保侑希局長、11人)は30日、26年ぶりとなる道吹奏楽コンクール(札幌コンサートホールKitara)の舞台に立つ。10年ぶりに出場した昨年の帯広地区コンクールの金賞を上回り、今年は全道切符が付いた。観衆を引き込む演奏を目標に、現在、1つの音にこだわった練習を続けている。
「細部こだわり東日本大会へ」
同吹奏楽局は第63回帯広地区吹奏楽コンクール(5日)の高校C編成(25人以内、8校出場)で、1992年以来となる全道代表の金賞を手にした。久保局長(フルート)は「驚いたのと同時にうれしさがこみ上げてきた」と涙の受賞を振り返る。
同校は長年、音楽教師がおらず、昨年度に顧問となる佐々木詩織教諭が着任。「生徒たちは小・中学校で経験があり、土台がしっかりしていた」と話すように、昨年のコンクールでいきなり金賞に輝いた経緯がある。
今年も1つの音を丁寧につくり、合わせて、1つのサウンドにしていく基礎合奏に重点を置いてきた。曲は「マカーム・ダンス~ウインド・アンサンブルのために」。途中でテンポが変わる中近東の音楽のようでもあり、曲のイメージづくりに絵を描いた生徒もいたという。
全道コンクールが決まってからは夏休みを返上し、練習漬けの日々。久保局長は「地区の代表でもあり、いい音、いい音程、細部にこだわりたい。東日本大会を目指します」と話す。佐々木教諭は「心を動かす演奏、何より、自分たちが楽しむ舞台に」と語り、最後の調整を続けている。(木村仁根)