3横綱に矢後 沸く会場 大相撲帯広巡業
大相撲巡業の十勝帯広場所(実行委員会主催)が18日、帯広市総合体育館で開かれた。3横綱や3大関がそろい、芽室町出身の十両矢後が凱旋(がいせん)。迫力ある取組や相撲甚句などが披露され、約2700人の観客を魅了した。
大相撲巡業の帯広開催は21年ぶりで、十勝開催としては6年ぶり。力士約150人が参加した。
先場所休場した鶴竜、白鵬、稀勢の里の3横綱がそろって参加することもあり、午前8時の開場前から200人を超える人が列をつくった。
真剣な公開稽古や取組の他、美声力士による相撲甚句、禁じ手や決まり手をコミカルに解説する初切(しょっきり)も会場を沸かせた。本場所と異なり和やかな雰囲気もあり、力士と記念写真を撮り、サインをもらうなど観客は思い思いに巡業を楽しんだ。
また、八角理事長(元横綱北勝海、広尾町出身)、芝田山理事(元横綱大乃国、芽室町出身)、伊勢の海親方(元幕内北勝鬨、帯広市出身)の十勝出身3親方が土俵に上がり、実行委の樋渡喜久雄委員長らから花束が贈られた。
八角理事長は「大相撲発展のため、今後も努力していく」と決意を語った。(池谷智仁)