歌声で連帯感育む 幕別・札内中に常設の合唱委
【幕別】札内中学校(福田茂校長、生徒329人)に今年度、生徒会の専門委員会として「合唱委員会」が立ち上がった。朝の合唱のほか、15日には全校生徒による初の歌声集会を開くなど、合唱を通じた生徒同士の連帯感向上などが図られている。
同校は昨年、一昨年と十勝子ども大会合唱の部に出場。昨年11月には2、3年生250人による大合唱を披露し、生徒たちの間で“合唱熱”が高まっていた。
合唱委員会は文化祭ごとに設けられていたが、生徒有志が常設の委員会を計画。今年度の生徒総会で承認を得て設立した。管内では清水中に歌声委員会、音更中に合唱委員会がある。
合唱委員は3学年全10クラスから2人ずつ選ばれ、計20人で構成。主な活動として、毎週金曜日朝の10分間を利用し、各クラスで合唱の練習や歌い方についてのDVD鑑賞などを行っている。朝の合唱は生徒から「すっきりした気持ちで授業を迎えられる」などの声もあり好評だ。
15日の放課後には同校体育館で委員会初の行事となる第1回歌声集会「Let’s Sing 校歌編」が開かれ、全校生徒が集合。学年ごとに練習を積んだ校歌を歌い上げた。それぞれの歌に拍手し、最後は全員による合唱で締めくくった。福田校長は「歌の力のすごさに感動した。学級、学年、学校が1つになっていた」とたたえた。
今後は合唱コンクールや十勝子ども大会、卒業式などに向けて歌声集会を開く予定。
初代委員長の大山明夏(はるか)さん(3年)は「歌声集会ではみんなの大きな声が聞けてうれしかったし、団結力を感じた。これからも活動を続けて、十勝一の歌声を響かせる学校になりたい」と意気込んでいる。(松村智裕)