帯広南商業高珠算部 全道V4で全国へ
「第71回北海道高校珠算・電卓競技大会」(1日・札幌)の珠算部門・団体総合で、帯広南商業高校珠算部(近藤沙都稀部長、部員6人)が優勝し、4連覇を果たした。個人総合部門でも3人が入賞し高い実力を示したが、部員たちは「全力を出し切れず、反省点も多い。全国へ練習を積みたい」と謙虚に前を見据えている。
珠算部門には道内6校が出場し、1人600点満点の問題で合計得点を競った。団体総合は各校の上位成績者3人の合計得点で順位を決定。
帯広南商業は近藤部長(3年)と林中奈瑠さん(同)、中捨綾香さん(1年)の合計が1340点となり、準優勝の函館商業の1330点を僅差で上回った。
帯広南商業は昨年、新入生の入部がなかったが、今年は1年生4人が加入。4年連続の優勝が懸かる中で3年生2人のプレッシャーは大きく、林中さんは「普段通りの力は出せなかったが、優勝と発表された時は安心した」と喜ぶ。
全国大会では一昨年、昨年とも4位と上位入賞を果たした。春休みには群馬で他校と合宿し、強豪校と肩を並べるまでに成長。緊張に負けず力を出し切れるよう、人通りが多い校舎1階のホールで問題を解くなど練習を重ねている。
今年の全国大会は8月1日、東京で開かれる。林中さんは「全道では失点が多かった。1問の重みを感じて優勝を目指したい」と話し、初の全国大会となる中捨さんも「怪しい部分をなくし、理解力を上げたい」と気を引き締める。近藤部長は「3年生は後悔のないように、1年生は経験を養う場に」と健闘を誓っている。
道大会の個人では、林中さんが2等、近藤部長が3等、中捨さんが佳良に入った。(松田亜弓)