子育て中のカワアイサ 音更川に無事移動
【音更】町役場敷地内の池に今年も、カモ科のカワアイサの親子が姿を見せ、29日には約1・5キロ離れた音更川に移動した。
この池は例年、カワアイサの営巣地となっており、近年は愛らしい子育ての姿をカメラに収めようと、全国のアマチュアカメラマンらの撮影スポットになっている。
今年は親鳥とひな14羽が確認され、池の中で泳いだり石垣の上でのんびりくつろいだりする姿が見られた。同日午前には、池から出て隊列を組んで音更川を目指して移動。ひなは親鳥の後に付いてよちよち歩いた。数日前からそのタイミングを待っていた約20人のアマチュアカメラマンがシャッターを切った。
親子は役場前の音更中央通(道道)や国道241号を横断。千畳敷の自然を守る会(山西信一会長)の会員が通行する車両を止めて、移動をサポートした。
山西会長は「とにかく無事に移動できることを願って取り組んでいる。ほっとした」と話していた。(鈴木裕之)