明星橋の復旧工事進む 7月末開通目指す
おととし夏の台風で崩落し、現在も通行止めが続いている明星橋(帯広市岩内町東1)の復旧工事が進められている。20日からはクレーンを使い橋桁が架けられ、約1年半ぶりに両岸に橋が渡された。工事は7月末の完了を見込んでいる。
岩内川に架かる明星橋は、台風で増水した川の勢いで岸がえぐられ、橋を支える橋台1基が崩れ、落橋した。崩落部分の撤去後、2017年6月から復旧工事に着手。工事では、新たな橋台をもとあった場所から岸に近づけ、川から離すことで今後の大雨に備えるなどの対策も取られている。
橋桁の架設は20日から始まり、22日午前、計3基の橋桁設置を完了。全長約35メートルの橋のうち、崩落していた約23メートルがつなげられた。22日は、市土木課などの職員23人による現場視察も行われた。
今後は、橋桁上に道路の延長となる床版部分の工事を行う。市は復旧事業費に昨年度と今年度合わせて2億3000万円、新年度予算に5000万円を計上している。
現場代理人を務める萩原建設の残間俊光土木部次長は「可能なところは工程を詰め、地元住民のためにも一日でも早く完成させたい」と話している。(長谷川正人)