夜空に明るく存在感 今年一番大きな満月
3日夜から4日未明にかけて「スーパームーン」とも呼ばれる今年最大の満月が姿を現した。
十勝地方には濃霧注意報が発表されていたが、夜空にくっきりと真ん丸の月が浮かび上がる時間もあり、夜空に存在感を示した。中札内村からは4日未明、日高山脈に沈む月が夕日のように黄金に輝いて見えた。
国立天文台によると、月は地球の周りを楕円軌道で公転するため、地球との距離は約35万6000キロメートル~約40万6000キロメートルで変化する。この日は約35万8000キロメートルと今年の中では最も近く、最も遠い満月と比べると直径がおよそ14%大きく、30%明るく見えるという。
次に見られる来年1月2日の満月は、18年で一番の大きさとなる。月と地球の距離は35万7000キロメートルで、今回よりもさらに大きく見える。
来年は、十勝管内では約3年ぶりとなる皆既月食も同1月31日に現れる。天候の条件がよければ部分月食、皆既食の始めから終わりまでを楽しめる。太陽光が地球の大気で屈折し、暗い赤色に染まる幻想的な月が見られるかもしれない。(折原徹也)