宮脇書店ヨーカドー2階に移転へ
ニッテングループのスズラン企業(帯広、及川正巳社長)が運営する「宮脇書店帯広店」(帯広市西8南17)が、イトーヨーカドー帯広店(市稲田町南8線西10)内に移転する。現店舗の老朽化に加え、商業集積地に開設することで、集客アップを図ることなどが狙い。取り扱い書籍数、売り場面積とも、現在店舗より拡充する。11月1日にプレオープンする。
移転先はイトーヨーカドー帯広店2階で、南側にあるエスカレーターを上がった場所。これまでは寝具などの売り場だった。新たな書店面積は現店舗の1割増の約1100平方メートル。取り扱い書籍は1・25倍の25万冊。店舗デザインを一新し、児童コーナーも開設。現在ある雑貨・文具の「Style F(スタイルエフ)」の面積も1・5倍に増やす。
現店舗は1973年築のボーリング場施設を改装し、99年に開店。敷地面積4160平方メートル、売り場面積は991平方メートル。土地、建物を所有する日本甜菜製糖(日甜、東京)によると、建物は解体し更地にするが、跡地利用は現段階では未定という。
イトーヨーカドー帯広店の建物・土地は日甜が所有し、ヨーカドーに貸しているが、今回の書店部分はヨーカドーへの賃貸部分から除外し、日甜が直接スズラン企業と賃貸契約を結ぶ。ヨーカドー内に従来あった書店はすでに閉店した。
初年度売り上げ目標は現状より3割増の3億6000万円。宮脇書店の現店舗は10月29日で営業を終え、新店舗は11月1日にプレオープン、同3日にグランドオープンする。改装にかかる事業費は非公開。及川社長は「『何でもそろう』宮脇書店のキャッチフレーズを保持しながら、さらに魅力アップを図りたい」と話している。(佐藤いづみ)