オールドビンテージ3000本販売 池田・ワイン城
【池田】耐震化と魅力向上に向けたワイン城の改修の一環で24日、城の東側C倉庫に保管できなくなるオールドビンテージ約3000本(1本720ミリリットル)を特別販売する。貴重な1990年代の「アムレンシス」も含まれ、販売を担う城内のワインショップ十勝は「これほど大量に販売されるのは最初で最後」としている。
販売は城横のイベント広場で午前10時から午後2時まで。「アムレンシス」「清見」「セイオロサム・赤」「同・白」「ツバイゲルト」の5銘柄で、1991~2013年ビンテージの計38種類を1本2500円~6000円で販売する。1人6本までの先着順。
十勝ワインの名前を広めた、山ブドウで造った「アムレンシス」は96年が178本、98年37本(いずれも1本6000円)や、グレートビンテージとして人気の99年「清見」が370本(1本4500円)と、現在の市場価格より安価に大量販売される。
町は、C倉庫の改修を11月に始める。来年3月までに工事を終え、スパークリングワインの見学施設として同4月にリニューアルオープンする計画。オールドビンテージを大量に保管することができなくなるため、販売を決めた。
町ブドウ・ブドウ酒研究所は「今回の特別販売がワイン城改修の話題づくりになれば」と期待。ワインショップ十勝の高瀬茂之取締役は「『アムレンシス』は二度と手に入らないもの。オールドビンテージがそろうのもめったにない」と話している。
問い合わせは同ショップ(015・572・3046)へ。(関坂典生)