JICAとJAXAのコラボ展開催中
国際協力機構(JICA)北海道国際センター帯広(帯広市西20南6)の展示スペース「おびるっく」で、同機構と宇宙航空研究開発機構(JAXA)のコラボレーション展が開かれている。宇宙開発と国際協力のつながりを実感できる展示は、ロケット打ち上げで盛り上がる十勝の宇宙少年たちに新たな視点を与えてくれそうだ。
両機構は、南米アマゾンの森林保全・違法伐採防止や、アジア・アフリカでの地図作成に衛星データを活用する取り組みなどを通じて協力関係を築いてきた。2014年には連携協力協定を結び、相互の得意分野を生かした社会貢献や課題解決に取り組んでいる。
今回の展示は、7月末に大樹町で行われたロケット発射などで、十勝で宇宙への関心が高まっていることを受けて初めて企画された。両機構の連携事業でも活躍している陸域観測技術衛星「だいち」「だいち2号」の模型や、JAXAの宇宙飛行士が着用するフライトスーツなどを展示。その他、十勝と宇宙の関わりをテーマにしたクイズや、宇宙飛行士のテストにも用いられるパズルなどもあり、大人から子どもまで楽しめる内容となっている。
JICA帯広道東業務課の木村聖さんは「JICAの展示というと、遠い途上国のことを勉強するというイメージで関心を持たれにくい。今回は十勝で身近な『宇宙』を切り口に、世界の課題に興味を持ってもらいたいと思って企画した。夏休み中の子どもたちに、十勝と世界・宇宙がつながっていることを感じてもらえれば」と話している。
9月下旬まで。入場無料。開場は午前7時~午後10時。(丹羽恭太)