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視覚障害パラ選手6人出場 スインピア記録会

帯広合宿に参加し東京パラリンピックに向け意気込むJPSFのメンバー。前列左から遠藤珠美選手、石浦智美選手、小野智華子選手、後列左から清水滉太選手、山田陽介選手、長野凌生選手

 2020年の東京パラリンピックに向けた強化合宿を初めて帯広で行った日本身体障がい者水泳連盟視覚障害選手チーム(JPSF)の6人が、合宿最終日の4日、帯広の森市民プール・スインピアで行われた第16回スインピア記録会(帯広市文化スポーツ振興財団主催)に出場した。帯広盲学校卒の小野智華子選手(22)=あいおいニッセイ同和損保=ら同チームの選手たちが合宿の成果を記録会で確認した。

 合宿は、4日まで3日間実施。毎年12月に国内で行っているが、公式にタイムを計測する記録会と合わせたのは初めて。

 記録会前日の3日の合宿では、午前と午後、夜の3回、背泳ぎやバタフライなど4種目を計1万メートル以上泳ぎ、筋トレも行った。寺西真人監督は「記録会の前にあえて強行練習を行った。体力的に疲れがある厳しい条件の中で、個々の課題を発見したかった」と練習メニューを組んだ。

 今年の記録会には、同チームを含め、十勝管内外から一般と障害者の23団体163人がエントリー。同チームの6人はそれぞれ2、3種目ずつ出場した。

 100メートルクロールと100メートル背泳ぎに出場した小野選手は「疲れている自覚はなかったが全然進めていなかった。もっと体力と筋力をつけないと」と課題を挙げ、合宿を振り返り「地元だったので落ち着いて練習に取り組めた。東京の前に来年の世界選手権大会出場を目指したい」と意気込んだ。

 初めて帯広で泳いだ長野凌生選手(19)=中央大1年=は「ハードな練習の後でどれだけの実力が発揮できるか確認できたことは収穫。帯広ではスタッフの方が親切で、練習のときに隣で泳いでいた知的障害のチームと交流できて良かった」と振り返った。

 杉内周作コーチは「合宿の最後に記録会に参加させていただき、実践を通してそれぞれ課題が見えてきた。温かく迎えてくれてうれしい」と話していた。
(藤島諒司)

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