ドラフト会議 ソフトバンクから2位指名 古谷選手一問一答
20日に東京で行われた2016年度プロ野球ドラフト会議で、江陵高校の古谷優人(17)が福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受けた。会議が始まってから1時間が経過し、自分の名前が挙がるのを緊張しながら見守っていた古谷は、指名が決まるとホッと安堵(あんど)した笑顔を見せ、表情を引き締めながら「家族や監督、仲間の支えへの感謝を忘れず野球をやっていきたい。チームのために投げたい」とプロ入りの夢を果たした喜びとともに今後の目標を力強く語った。
記者会見での主なやりとりは次の通り。
-指名を受けてどのような気持ちか。
呼ばれるまで何があるか分からないので期待をせずに待っていた。こんな上位に指名されてうれしい。夢を見ているような感じ。
-福岡ソフトバンクのイメージは。
自分もファン。中学生のころから松田選手の熱く気持ちでプレーするところに憧れている。
-どんな選手になりたいか。
1年間はプロで通用する体作りをしたい。スピードにはこだわらない。打たれないよう自信のある真っすぐとスライダーで勝負したい。チームのために投げ、チームが勝てば良い。たくさんの人に愛される選手になりたい。
-北海道でも試合が行われることになるが。
日本ハムのファンが多いが、北海道の人にも応援されるようになり、夢や希望を与えられれば。
-(江陵高の)谷本(献悟)監督に対しての思いは。
人間力を高めてもらい、それは誰にも負けないつもり。甲子園に連れて行く約束が果たせず、どうしたら恩返しできるかと思っていた。こうしてプロ指名で実現できてうれしい。
-育ててくれた家族への思いは。
家族の支えが一番大きい。
-3年生たちが球場に応援に行きたいと言っていたが。
ここまで来られたのは同級生が背中を押してくれたから。(期待を)裏切らないよう活躍できる姿を見せたい。
<プロフィル(ふるや・ゆうと)>
1999年2月19日生まれ、幕別町出身。176センチ、76キロ。左投げ、左打ち。札内南小時代は地元サッカー少年団の札南WEEDに所属していたが、小学3年時に軟式野球へ転向。地元の野球少年団の札内南ライオンズ、札内中学野球部を経て、江陵高野球部に入部した。
1年生からエースとして活躍。ライバルたちとの勝負を重ねる毎に成長を遂げた。ストレートの球速も入学時は130キロ台だったが、2年生の秋には140キロ台後半をマークするようになり、3年生最後の夏の北北海道大会では、スタルヒン球場のスピードガンで154キロの剛速球をマーク。加えて切れ味鋭いスライダーを織り交ぜ、1試合20奪三振の大会新記録も更新した。
高校の通算成績は12勝1分8敗。
<1年>
▽春季支部予選=1勝1敗、15回1/3、打者58人に207球を投げ、被安打6、17奪三振、四死球7。
▽夏季支部予選=3勝0敗で支部代表に導いた。23回2/3、打者93人に352球を投げ、被安打14、24奪三振、四死球8。
▽北北海道大会=初戦敗退。8回、打者36人に132球を投げ、被安打8、9奪三振、四死球4。
秋季支部予選は、1敗。9回、打者37人に139球を投げ、被安打10、9奪三振、四死球2。
▽通算成績=7試合に登板し、4勝3敗。56回を投げ、打者224人に対し、830球、被安打38、59奪三振、四死球21。
<2年>
▽春季支部予選=2勝1敗。28回、打者120人に460球を投げ、被安打23、40奪三振、四死球9。
▽夏季支部予選=延長十五回引き分け再試合1試合を含め、1勝1分け1敗。29回、打者137人に492球を投げ、被安打26、35奪三振、四死球13。
▽秋季支部予選=初戦敗退。5回、打者16人に68球を投げ、被安打1、11奪三振、四死球0。
▽通算成績=7試合に登板し、3勝1分け3敗。62回を投げ、打者332人に対し、1020球、被安打50、86奪三振、四死球22。
<3年>
▽春季支部予選=1敗。9回、打者38人に151球を投げ、被安打4、10奪三振、四死球6。
▽夏季支部予選=2勝0敗。16回、打者69人に265球を投げ、被安打9、11奪三振、四死球13。
▽北北海道大会=3勝1敗。30回、打者116人に466球を投げ、被安打15、49奪三振、四死球10。
▽通算成績=7試合に登板し、5勝2敗。55回を投げ、打者223人に対し882球、被安打28、70奪三振、四死球29。
◆号外ダウンロード
・古谷ソフトバンク2位指名-十勝毎日新聞(2016/10/20)