創業100年の記念菓子を販売 芽室の「まさおか」
【芽室】来年創業100周年を迎える「お菓子のまさおか」(町東1ノ2、正岡宣征代表)が、記念菓子「愛媛より…」を発売した。創業者の故郷の特産品を使った菓子を手に、正岡代表は「何もないところから始めた先代の苦労を忘れず、これからまた100年続けていければ」と話している。
まさおかは1917(大正6)年、愛媛県今治市出身の正岡代表の祖父林造さんが餅屋「正岡商店」として現在地で開業した。林造さんは姉夫婦が菓子製造業だった縁で菓子職人を志し、「料理人は包丁一本だが、あんべら一本で関東、関西で修業した」(正岡代表)という。姉夫婦が余市に転居するのに伴い渡道し、独立をする際にビートや小豆の産地であることから芽室に店を構えた。
正岡代表の父明さん(故人)が店を継ぎ、昭和30年代後半からケーキも作るように。1994年、正岡代表が3代目に就任した際に店名を「お菓子のまさおか」に変えた。現在は和菓子、洋菓子合わせて計60種類を扱う。
100周年の節目に向け、昨年から記念商品の製作を検討していたが、今年7月16、17日に愛媛県松山市で開かれた全国の正岡姓の人たちでつくる「正岡会」に正岡代表が参加。林造さんの故郷である同県のオレンジを使った菓子を作ることを思いついた。
「愛媛より…」は同県の「愛媛果汁食品」が製造するオレンジスライスを表面に載せた焼き菓子で、中にオレンジマーマレードを入れた。
来年5月の正式販売を前に、今月5日から先行販売している。正岡代表は「皆さんのご意見を聞きながら改良していきたい」と話している。1個200円。(澤村真理子)
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