登山者に携帯トイレ配布 「山の日」前にマナー啓発
大雪山系や日高山脈の4つの山の登山口で6日朝、「山のマナーアップ運動」(環境省北海道地方環境事務所、十勝総合振興局、帯広市主催)が行われ、登山客に携帯トイレやごみ袋が配られた。
今年制定された8月11日の「山の日」を前に、登山道以外に足を踏み入れて用を足す事例やごみのポイ捨てを防ごうと企画。トムラウシ山、ニペソツ山、十勝幌尻岳、伏美岳の登山口で、計約70人に呼び掛けた。
このうち、トムラウシ山の短縮登山口では午前4時ごろから、新得山岳会と環境省上士幌自然保護官事務所が、道内外から登山に訪れた34人に「携帯トイレを持っていますか」などと声を掛けた。
トムラウシ山の南沼野営地を中心に用便のため岩陰を求め、新たな道ができてしまっている事例を写真で紹介。同野営地に設置したブースで携帯トイレを使うよう呼び掛けた。
同事務所の原澤翔太自然保護官は「登山時には自然を守るために携帯トイレを必ず持っていってほしい」と話していた。啓発は7日早朝も実施する。(深津慶太)