役場前にカワアイサの親子 カメラマンの視線釘付け
【音更】町役場敷地内の池に今年も、カモ科のカワアイサの親子が姿を見せた。親鳥とひなの愛らしい様子を収めようと、連日、多くの写真愛好家がカメラを構えている。
広さ690平方メートルの池の付近はカワアイサの営巣地で、約1・5キロ先の音更川に移動するまでの子育ての様子を観察できるスポットとして知られる。今年は今月初めに姿を見せ始め、インターネットなどで情報を聞きつけた全国のアマチュアカメラマンらが続々と訪れている。
25日は親鳥とひな10羽が泳いだり、池から上がって元気に動き回ったりする姿が見られ、20人近くがシャッターを切り続けた。
10年ほど前から足を運ぶ町内の田中ツヤ子さん(69)=十勝エゾリス写真クラブ会長=は、親鳥がひなを背中に乗せて泳ぐ様子の撮影に成功し、「この一瞬を撮るために来ているようなもの。何度見てもかわいい」と話していた。
(小縣大輝)