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姉妹駅締結で最終合意 幸福駅と台湾合興駅

最終合意した、左から張志弘新竹県議会議員、徐柑妹新竹県副知事、邱知事、中尾啓伸帯広市商工観光部長、中村副会長、山口富仁理事(十勝日台親善協会提供)

 帯広市内の観光名所「幸福駅」(幸福町東1線)と台湾北西部の合興(ごうこう)駅(新竹県)の姉妹駅構想について、今秋をめどに友好締結調印することで17日、日台関係者が最終合意した。約2年越しの構想が実現することで、十勝と台湾の友好推進や、両駅を通じた交流人口拡大に期待がかかる。

 同構想を推進する十勝日台親善協会(曽我彰夫会長)や帯広市職員らが17日、台湾新竹県庁で邱鏡淳県長(知事)と面談し、秋ごろに合興駅での友好締結式に臨むことで合意した。

 締結の主体は、十勝日台親善協会と、合興駅がある新竹県横山郷の地域振興団体である力行社区発展協会の民間団体。幸福駅の所有者である帯広市や台湾側行政は、支援する形を取る。

 友好締結後は記念品の販売や、両駅限定のイベントといった観光誘致活動、日本語と繁体字中国語のパンフレットの作成なども構想している。

 最終合意交渉で訪台した同協会の中村浩和副会長は「十勝との友好推進に向けた台湾の皆さんの情熱に触れ、その思いに応えていきたい。一層の交流の未来像が描けるよう、今後も努力したい」と話している。

 それぞれに「愛情」に関するエピソードがある両駅の姉妹駅構想は、同協会が2014年から提唱してきた。市も今年度補正予算で構想調査費を補助するなど、支援の姿勢をみせていた。
(長田純一)

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