陸自第5飛行隊が始動 年初飛行訓練で安全航行誓う
陸上自衛隊第5旅団(司令部・帯広、正木幸夫旅団長)の第5飛行隊(藤井健夫隊長)は7日午前11時から、年初の飛行訓練を実施した。隊員10人がヘリコプター4機に乗り込んで十勝上空に飛び立ち、1年の技能向上の決意を新たにし、安全航行を誓った。
第5飛行隊は同旅団唯一の航空部隊で、災害時の捜索や緊急患者の搬送などを担う。2011年の東日本大震災でも、物資輸送などの各種活動に当たった。無事故飛行記録は1万3962日に達している。
この日の訓練では観測ヘリコプター「OH-6」2機と、多用途ヘリコプター「UH-1」2機を使用。帯広駐屯地内の十勝飛行場を離陸後、20~50メートル間隔のV字編隊を組み、帯広、芽室、清水などの上空約800メートルを約1時間、時速150キロで飛行した。
上空では正木旅団長が無線で訓示。「任務を必ず完遂するという気概と覚悟、緊張感を持って、精強な部隊を目指し、努力することを期待する」と呼び掛けた。(関根弘貴)