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主婦の手作り総菜店開業 幕別の須田さん

「素材の味を大事に、子供にも食べさせたい総菜や弁当を」と張り切る須田さん樋詰さん(左から)

 【幕別】町内の主婦で3人の子の母である須田琴美さん(46)が、念願だった手作り総菜などの店「そうざい トト」を札内みずほ町160にオープンさせた。アルコールアレルギーを突如発症し、現在も闘病中でハンディを抱える中、実妹で4歳の女児がいる樋詰直美さん(44)=幕別=の力を借りながら「子供が安心して食べられる物を提供したい」と日々奮闘している。

 プレハブ造りの広さ2坪の小さな店内だが、中には調理器具がずらり。ささみチーズフライや豚肉と野菜の揚げ物、サンマのかば焼き、ピーマンとニンジンのきんぴらなど日替わりの総菜セットや、弁当などが所狭しと並ぶ。価格は6~8品の総菜セットが280円、日替わり弁当が550円。「ほぼ一から手作り。安心な調味料や食材を使い、主婦らしい家庭料理ばかり」と須田さんは話す。

 帯広生まれ。結婚して28歳からオホーツク管内清里町に住んだが、三男(現在7歳)を出産し3年ほどしてアレルギーを発症した。原因判明後もなかなか症状が改善されなかったが、帯広の病院で信頼できる医師と薬に出会い、2年ほど前から実家がある町札内に高2、小6、小1の息子を連れ、療養を続けている。

 須田さんは以前から「忙しいお母さんたちのため、子供が食べたいと思う総菜や弁当の店を」との夢を持っていた。ただ、みそ、しょうゆなど調味料の多くはアルコールを含むため、口にすると発作が出て味見があまりできないという大きな“壁”ができた。そんな須田さんの、舌の代わりを樋詰さんが引き受けた。

 須田さんは今年に入り食品衛生責任者を取るなど準備を進め、自己資金で9月11日に店を開いた。須田さんは「安い食材でも手間をかけ、おいしく仕上げるのがモットー」と意欲を見せる。樋詰さんはパンやレシピ作りも担当する。

 営業は午前11時~午後6時。毎週火曜と第2、第4月曜が定休。冬期の営業については検討中。問い合わせは同店(080・2863・8874)へ。(佐藤いづみ)


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