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広島へ千羽鶴完成、村民から1万2000羽 中札内

村民の思いが詰まった折り鶴。右から宮内さん、鳥倉さんと2人に同行する村総務課の加藤千晶さん

 【中札内】村が6日に広島市で行われる「平和記念式典」に中学生2人を派遣するのに合わせ、式典会場に献納しようと村民に呼び掛けて作ってきた千羽鶴が出来上がった。さらに、現地で広島平和記念資料館の元館長原田浩さんから原爆体験談を聞けることが急きょ決まった。2人は「貴重な機会。しっかりと話を受け止め、周りにも伝えたい」と気を引き締めている。

 派遣されるのは中札内中学校(中野安博校長、生徒104人)生徒会長の鳥倉捺央さん(3年)と副会長の宮内双葉さん(同)。5日から2泊3日で広島を訪れ、式典に出席する他、広島平和記念資料館も見学する。終戦70周年の節目を迎えることから村が企画した。

 折り鶴は6月15日から1カ月間、村内の公共施設など7カ所に回収箱を設置し、計1万2000羽が寄せられた。役場職員らが約2週間かけて1羽ずつつなげた。

 原爆体験を話してくれることになった原田さんは全国各地で若者に戦争や原爆の恐ろしさを伝える講演活動を行っており、過去に帯広でも講演したことがある。今回は鳥倉さんと宮内さんが広島入りすることをインターネットを通じて知り、自ら申し出た。

 鳥倉さんは「中札内に戻ったら2人で新聞形式にまとめ、全校生徒に発表したい」、宮内さんは「戦争は決して忘れてはいけない。まずは身近な家族や友人に伝えていくことから始めたい」と話した。(杉原輝美通信員)

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