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少年サッカー全道・全国大会目白押し 数万人来勝、宿泊は満室

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 十勝では今月中旬にかけて、少年サッカーの全道・全国大会が目白押しだ。参加者だけで1500人規模の大会もあり、期間中、帯広市内を中心に多くの宿泊施設がほぼ満室状態。観光業界もこれに合わせて十勝の魅力PRに力を入れているが、選手らの目的は勝利に尽きるのか、宿泊以外の波及効果はあまり見込めないようだ。

 5年目を迎える「日本クラブユース選手権(U-15)大会」(3~12日)に加え、今年は中体連の全道大会(7月31日終了)、全国大会(19~24日)も十勝開催に。3大会合わせて参加者だけで約3000人、保護者や観客も含めると数万人規模の来勝となる。

 最大規模のクラブユースの開催が、全国中体連の日程に合わせて例年より10日ほど早まったことが、ホテル側には好都合だったようだ。市内中心部のホテルパコ帯広では今月前半、全268室の9割以上が予約で埋まっている。「ユース開催が早まったことで、お盆やイベントシーズンへの予約の集中がなくなり、全日程まんべんなく部屋が埋まる可能性がある」(清水裕明課長)と喜ぶ。

 ホテルルートイン帯広駅前も2~12日、19~24日が全180室満室。昨年の8月前半は観光客やその他スポーツ大会関係者の利用が主だったのに対し、今年は6割以上がユース関係者といい、「観光などで利用する一般客には申し訳ないが、とても助かっている」(新津雅弘マネジャー)。

 一方、飲食店も大会関係者の来店を待ち望むが、現状では動きはいまひとつ。大会後の打ち上げなどで利用が予想されるバイキング店でも「今のところ、特段予約が増えたという実感はない」(大食漢焼き肉バイキング)という。「毎年夏場はお盆にかけて利用が増えるが、8月に入り、さらに予約が増えてくれれば」(焼き肉バイキングくいしん坊フード・スタジアム本店)と期待する。

 クラブユースの十勝開催支援実行委員会には、観光や宿泊関係団体も入って大会を盛り上げるが、例年、観光目的の来場者は少ないよう。昨年、2日間の安息日に限り、大会関係者を対象に十勝バスの定期観光バスの一部ルートを1000円割引にしたが、利用はゼロだったという。

 また、昨年は中札内交流の杜会場で村特産のアイスクリームや若鶏の炭火焼きなどを販売したが、今年は飲み物の販売にとどめる予定。関係者は「サッカーをしに来ているので、(特産品は)あまり求められていなかったよう」とみる。

 同実行委は管内の観光情報やバスの案内などのチラシをあらかじめ各選手団に配布する他、会場の飲食物販売ブースでも手渡す予定。また、全期間中、保護者も含め大会関係者を対象に、十勝バスの定期観光バスの全ルートを1000円引きとする。事務局は「応援に来るご家族の方にも、ぜひ観光していってほしい」と願う。
(丹羽恭太、大木祐介、菅生佳孝)


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