「一千兆円の身代金」ドラマ化 音更出身の作家八木さんデビュー作
音更町出身の作家八木圭一さん(36)=東京在住=のデビュー作「一千兆円の身代金」(宝島社)が、10月中に放送されるフジテレビ系(道内はUHB)の番組「土曜プレミアム」(毎週土曜日午後9時~同11時10分)でスペシャルドラマ化される。八木さんは「原作出版時に映像化を期待していたが、本当に実現するとは思わなかった」と喜んでいる。
八木さんは帯広柏葉高校、横浜国立大経済学部を卒業後、雑誌編集者などを経てコピーライターをしながら執筆。「一千兆円の身代金」で宝島社主催の第12回「このミステリーがすごい!」大賞を受け、昨年1月に作家デビューした。
「一千兆円の身代金」は大物政治家の孫を誘拐した犯人が、国の財政赤字に匹敵する莫大(ばくだい)な身代金を支払うか、国家財政の抜本的な再建案を示すかを要求する物語。ドラマ化は、番組を制作するフジテレビが宝島社を通じて八木さんに提案し、実現する。
主演の犯人役はSMAPの香取慎吾さん、人質役を本田望結さんが演じる。近く撮影が始まる予定で、八木さんは「脚本も素晴らしく感動した。ぜひ、撮影現場を見学したい」と楽しみにしている。(岩城由彦)