元宇宙飛行士の山崎直子さん講演 帯広
宇宙飛行士の山崎直子さん(44)を招いた講演会「宇宙、人、夢をつなぐ未来を担う子どもたちのために」が26日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。山崎さんは親子連れなど約350人を前に、宇宙での生活などを話し、挑戦することの大切さを訴えた。
市が主催する親のための学習の場「帯広市家庭教育学級」の開設50周年記念事業。山崎さんは東京大学大学院卒業後に宇宙開発事業団(当時、現JAXA)に入り、2011年に退職。現在は内閣府の宇宙政策委員などを務めている。
山崎さんは講演で、スペースシャトル「ディスカバリー」に搭乗した体験談を交え、「宇宙にはたくさんの未知がある。将来のことは分からないが、人との出会いや体験で新たな可能性を見つけることができる」と述べた。また、宇宙での生活は無重力で上下の区別がないこと、虫歯になった場合は自分でペンチで抜く訓練をすることなどを話し、会場を驚かせた。
両親と訪れた千葉妃和(ひより)さん(帯広北栄小4年)は「星のことが分かって面白かった」と目を輝かせていた。家庭教育学級では記念事業として、11月に三浦佑之さんを招いた講演会も開く。(松田亜弓)