十勝小麦ピザマラソン 7月に幕別で開催
【幕別】日本一の小麦産地の十勝をPRしようと、ピザとマラソンを融合させた「十勝小麦ピザマラソン大会」が7月12日、同町内の十勝ヒルズを会場に開かれる。十勝産小麦を原料にしたピザの生地を練って発酵させるまでの1時間で、マラソンをしたり、ピザの具材集めに奔走したりする。食とスポーツを合わせたユニークなイベントとして、十勝の新たな名物にしたい考えだ。
イベントは、12日に立ち上げる同大会実行委員会が主催する。委員長にはパン製造販売の満寿屋商店(帯広市)地産地消部の天方慎治部長が就き、小麦生産者の前田茂雄さん(本別町)や帯広畜産大の農業サークル「あぐりとかち」のメンバーらで構成する。
十勝産小麦を使った製パン・製菓技術の向上を目指して6年前から開いている「北海道小麦キャンプ」が7月14~16日に管内で開かれ、これを応援する催しとして新たに考えた。
参加は4人で1チームとする。ピザ生地の発酵に必要な1時間のうちに、1人ずつ十勝ヒルズ内の農道などを走ってリレーし、走行距離を競う「マラソン」部門のほか、謎解きゲームをしながら会場内でトマトやチーズ、キノコなどの具材を獲得して得点を競う「ピザ」部門、出場者の衣装などの工夫を競う「仮装」部門の3部門を予定。ピザの焼き上がりがゴールで、3部門を合わせた総合優勝も決める。
マラソンが苦手な人でも参加できるように短距離コースも用意し、チーム内で走るのが得意な人が長距離を走って助けられる仕組みも取り入れる。
会場規模を考慮して50チーム200人までを定員とし、参加費用などの募集要項は今後決める。マラソン参加者以外でも応援の100人程度を募る予定。会場には十勝産料理を提供する食ブース、地元バンドの音楽ステージもある。天方委員長は「マラソンブームでもあるし、楽しんで小麦に親しめるイベントにしたい」と話す。
(関坂典生)