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十勝の関係者「すごく心配」 ネパール地震

帯広市内の自宅で、家族の写真や友人のフェイスブックを見ながら安否を気遣うスーニータさん(26日午前10時半ごろ、金野和彦撮影)

 ネパール中部で日本時間の25日午後、マグニチュード7・8の大地震が発生し、十勝で暮らすネパール人や同国の関係者たちは26日、家族や知人の無事を祈りながら、情報収集に当たっている。

 帯広市内で飲食店を営むアルジュン・アディカリさん(39)=帯広ネパール協会副会長=は「離れているのですごく心配。たくさんの方の命が亡くなってしまった」と沈痛な口調で話す。

 アルジュンさんは25日午後、所用で滞在中の旭川市内で、現地の友人のフェイスブックを見て地震発生を知った。現地で暮らす両親や知人に電話を掛けたがつながらず、日本に住むネパール人の友人からは次々と連絡が来た。首都カトマンズから約250キロにあるアルガハチ村に住む両親とは午後8時過ぎに電話で無事を確認できたが、兄とは連絡が取れておらず、友人や親戚の安否も確認できていない。

 同国のチトワン国立公園で友人と共同出資で経営しているホテルについては「問題はないと聞いている。高層ビルではなくコテージなので、建物が壊れても大きな影響はないと思う」。在日ネパール人協会で支援内容を検討中で、アルジュンさんも現地入りすることを考えている。

 アルジュンさんの妻スーニータさん(30)は帯広に引っ越してきてまだ2週間。テレビがつながっていないため、タブレットを手にSNSから流れてくる被災情報の一つひとつに目を凝らしている。

 カトマンズに住む2人の弟やグルミ郡に暮らす両親と連絡が取れていない。スーニータさんは崩れた建物の写真を見ながら、「グルミ郡の家は伝統的な土と石づくりの建物で、60戸が全壊していると聞いた。家族も心配だが、国はもっと大変なことになっている」と静かに語った。

 昨年8月にネパールとの交流を深めようと発足した帯広ネパール協会の編田照茂会長は「現地の友人とも連絡が取れず、報道でしか状況が分からない。(協会として)募金など支援をしていきたい」とし、情報収集に努めている。
(澤村真理子、大木祐介)

 

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