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春掘り進む 十勝川西長いも

蒸気の上る畑から掘り出される十勝川西長いも(14日午前9時半ごろ、金野和彦撮影)

 JA帯広かわにしなど十勝管内8JAで生産する「十勝川西長いも」の春掘り作業が、帯広市内などで行われている。春の日差しを浴びて蒸気が立ち上る畑から、土の中で越冬したナガイモが次々と掘り出されている。

 ナガイモは昨年春に植えた2014年産。通年で出荷するため秋に6割を収穫し、残りを天然の貯蔵庫の土の中に残して春に収穫する。

 帯広市基松町の小泉裕亮さん(40)の畑では14日、パートタイマーも含めて8人で作業。油圧ショベルで掘った溝から、手作業で一つひとつ丁寧にナガイモを取り出した。

 昨年は積雪が少なく凍結の被害があったが、今年のナガイモは雪の布団に守られた土の中で越冬。小泉さんは「多かった雪も高温で解けたり、風で飛んだりして、収穫は順調に進んでいる。味や品質には自信があるので、ぜひ味わって」と話していた。

 収穫作業は4月下旬まで続く。2014年産は8JA約260戸で計517ヘクタールを栽培。台湾や米国、シンガポールなどにも輸出される。(眞尾敦)

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