心に残る思い出を 帯広市内中学校修学旅行始まる
帯広市内中学校の修学旅行のトップを切って、緑園中(辻敦郎校長、生徒303人)の3年生105人が13日、東京方面へと出発した。市内中学校では初めての道外旅行となり、生徒たちは「心に残る思い出を残そう」と2泊3日の旅程に臨んでいる。
市内中学校の修学旅行先はこれまで、帯広市立学校修学旅行実施基準による距離制限で道内のみに限られていたが、交通手段の広がりなどを背景に、昨年1月に市教委がその制限を撤廃した。
これを受け、同校は今回、生徒に首都圏の政治や経済に触れてもらおうと行き先を東京方面に決定。生徒は3カ月前からグループごとに、浅草や鎌倉、横浜など都内周辺での自主研修内容を話し合ってきた。
この日は午前7時50分、大きな荷物を抱えた生徒が同校玄関前に集合。辻校長が「一人ひとりが誰かとつながり、連帯感を持つことが修学旅行の達成感につながる」とあいさつ。父母らの見送りを受け、生徒はとかち帯広空港行きのバスに乗り込んだ。実行委員長の糸瀬晴輝君(14)は「政治や経済、歴史をしっかりと学びたい。築地で有名な卵焼きを食べるのも楽しみ」と笑顔で話した。
帯広市教委によると、市内中学校の修学旅行は今月下旬から5月上旬にピークを迎える。行き先を道外とするのは、今年度は緑園中だけという。(高津祐也)