現代アートおびひろ開幕 市民ギャラリーが「アートの森」に
「おびひろ現代アート2015 半谷学展-アートの森で遊ぶこと-」(帯広市民ギャラリーアート展実行委員会など主催)が、8日午前10時に帯広市民ギャラリー(JR帯広駅地下)で開幕した。帯広出身の半谷学さん(51)が手掛けた「アートの森」が出現し、来場者は普段と全く異なる趣のギャラリーで幻想的な雰囲気を楽しんでいた。22日まで。
半谷さんは「アートの森で遊ぶこと」「WALK IN ART」をテーマに、不要品や廃棄された海藻などを用い、木の葉や森をモチーフにした「彩りの散歩道」(2010年)、「不思議の森」(14年)、月をモチーフにした「何時ころ月が出ますか?」(13年)などの作品を展示し、会場全体を「アートの森」に見立てて空間を演出した。今年1、2月に開催されたワークショップに参加した約100人の市民が不要品で作った作品も展示されている。
同11時からは半谷さんによる「ギャラリートーク」が行われた。不要品や廃棄物を用いて制作するようになった理由について「制作費用をかけずに大きな作品を作りたかった」と制作の裏話を紹介した。
「おびひろ現代アート」は12年12月に同ギャラリーで開かれた「美術で見る帯広130年の歴史展」の流れを受け、有志による実行委(松井由孝実行委員長)が組織され昨年3月に第1回を開催。十勝や北海道ゆかりの現代アーティスト11人が参加し、さまざまな現代アート作品が並んだ。今回は「1人の作家による統一されたイメージを楽しんでほしい」と作家を公募し、選考の結果、半谷さんが選ばれた。
入場無料。開催時間は午前10時~午後6時。期間中11、18の両日は休館。(大谷健人)
◆イベントについて
・おびひろ現代アート2015 半谷学展-アートの森で遊ぶこと--帯広市ホームページ