早くも昨年度超え 最多発売額更新の可能性 ばんえい馬券
帯広市が主催するばんえい競馬の今年度馬券発売額は21日に116億7939万円に達し、早くも前年度の年間発売額(116億6264万円)を超えた。前年度実績を上回るのは3年連続。今年度開催は残り16日間で、このペースでいけば2007年度に記録した市単独開催後の最多発売額(129億3397万円)更新が現実味を帯びてきた。
ばんえいの今年度開催は153日間。21日は137日目だった。1日平均の全体発売額は8525万円。順調にいけば、残り開催期間で13億円超を上積みでき、129億円を突破できる計算だ。
好調な売り上げはインターネット(IN)販売がけん引している。137日間で前年同期比31・4%増の71億135万円となり、全体の6割を占めている。特に南関東4競馬場のIN投票システム「SPAT4」は発売日数が前年同期の13日間から46日間に拡大、1日平均の発売額も伸び、同761%増の6億3845万円となった。
帯広競馬場の発売額は13億6693万円(前年同期比2・9%減)、8カ所の直営場外発売所が19億8341万円(同7・7%減)、広域発売が12億2768万円(同13・2%減)。帯広競馬場の入場者数は25万5230人と、前年同期比3・3%増だった。
市ばんえい振興室はSPAT4について、月曜中心に毎週のように発売されるようになり、「発売日が分かりやすくなり、INでの馬券購入が習慣化したのでは」としている。(池谷智仁)