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白樺高の蓑島、アイスホッケーU20日本代表入り 十勝関係3人も

U20日本代表となった蓑島圭悟(左)と、大舞台での活躍を期待する白樺学園高の湊谷匡晃監督

 アイスホッケーのU20(20歳以下)男子日本代表に、管内の高校生で唯一、DFの蓑島圭悟(白樺学園高3年)が選ばれた。4月のU18に続く代表入り。14日(現地時間)からハンガリー・ドナウイバロシュで開かれる世界選手権ディビジョンIグループB(3部相当)に出場し、同A昇格を目指す。十勝関係はほかに、DFの飯島滉(東洋大-清水高出)、FWの松本力也(法大-白樺学園高出)と平野裕志朗(ティングスリュードAIF J20・スウェーデン、白樺学園高出)が22人の中に選ばれた。(岡部彰広)

 攻撃力もあり、フィジカル面も優れた国内同世代屈指のDFだ。全国高校選抜(8月)を制するなど今季無敗の白樺学園を支える要の選手の1人でもある。

 今回の日本代表は大学勢にアジアリーグ、海外留学組と蓑島より年上の選手が多い。高校生世代は中屋敷侑史(釧路江南高2年)ら6人。「白樺学園では人間的に成長させてもらった。U18からカテゴリーが上がりどうなるか分からないが、自分のホッケーをしたい」と学校の看板を背負って世界の舞台に挑む。

 驚きの肉体改造をした。春から筋力トレーニングに精力的に取り組み、半年間で体重を13キロも増した。U18世界選手権で外国勢と戦い大きな刺激を受けたからだ。「4得点して自信になった。でもフィジカルで負けていた。そこを伸ばせばもっと点が取れるし、もっと守れると思った」。

 朝、夜問わず時間があれば筋力トレーニングに励んだ。181センチ、83キロ。コーナーでの競り合いに負けなくなった。スクワットで150キロを持ち上げる下半身だけではなく、腕力も鍛えた。「片手で相手のチェックを止められるようになった」。その分、視野が広くなりプレーの幅が広がった。

 苦手な長距離走、インターバル走にも力を入れた。入学時は下から3番目の遅さだったが、今では上から3番目。「守りも攻めも期待されているのだから、走れるDFになりたかった。古川(誠也・3年)、志賀(祥樹・同)がいいポジションにいてくれることもあり、おのずと得点が増えた」。努力の証しは毎試合、結果に表れている。湊谷匡晃監督も「表情には出さないが芯の強さがある」と高く評価する。

 チームは3日にドイツ入りしたが、蓑島は8日に中央大の受験を控えているため試合直前に合流。それまでは学校の練習のほかに面接、小論文のトレーニングと忙しい日々を送る。

 昨年の日本代表は5戦全敗で最下位だったが、英国の選手の国籍規定問題で降格せずに済んだ。とはいえ、1点差の負けが4試合、2点差負けが1試合といずれも僅差だった。蓑島は「昇格のチャンスはある。外国勢には体を入れてしっかり対処したい。まずはチームプレーを」と話す。

 22日の帰国翌日には、3年ぶりの優勝を狙う道選手権が始まる。「海外で学んだことをすぐに試したい。そのために体力づくりも続けるし、時差ぼけ対策もしっかりしたい」。高校最後の冬は充実したものになりそうだ。

 ◇U20男子日本代表
▽GM
=マーク・マホン(日本連盟)
▽監督=山中武司(同)
▽GK=古川駿(八戸工大一高)高瀬惇司(専大)
▽DF=ハリデー慈英(埼玉栄高)大津夕聖(栃木日光アイスバックス)早田聖也(ブリージーポイントノーススターズ)新井遥平(早大)飯島滉(東洋大-清水高出)大場大(明大)蓑島圭悟(白樺学園高)
▽FW=浪岡秀帆(関大)彦坂優(トピカ・ロードランナーズ)小泉智也(中大)小坂丈(ニューイングランド大)寺尾勇利(栃木日光アイスバックス)松本力也(法大-白樺学園高出)坂本颯(中大)三浦優希(クラドノジュニア)乾純也(中大)佐藤航平(ノースアイオワブルズ)山田大雅(東洋大)中屋敷侑史(釧路江南高)平野裕志朗(ティングスリュードAIF・J20-白樺学園高出)

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