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帯広西陵中で地域ボランティア活躍 NIE月間

スクラップした記事を通して生徒と談笑する中辻さん(右)

 帯広西陵中学校(花井豊校長、生徒450人)は、地域の図書ボランティアが学校や生徒の新聞活用を手助けしている。“母親”の視点で各紙から選んだ記事をコピーし、学校図書館に設けた新聞コーナーに掲示、生徒たちの関心を誘っている。11月は、学校などで新聞を教材として活用する活動を幅広くPRする「NIE(教育に新聞を)月間」。

 同校は今年度、日本新聞協会のNIE実践校に指定された。購読料の補助を受け、一般日刊紙など7紙が学校に届く。3人の子供が同校を卒業した中辻香代子さん(54)ら6人の図書ボランティアは、図書館の放課後開放(毎週水曜日)に合わせて新聞を整理し、貸し出しカウンター前の新聞棚に並べている。

 さらに2週間に1回程度、4本前後の記事を切り抜いて台紙に貼り、棚の上に掲示。中辻さんは「先生がスクラップしないような、母親の視点を大切にしている」という。中学生にはなるべく中学生の生活や十勝に直結するような話題を選び、10月は十勝産の小麦でパンを作る「とかち小麦ヌーヴォー」に関する十勝毎日新聞の記事など4本を掲示した。

 中辻さんは「スクラップをするようになって、家で新聞を読む視点も変わった。社会につながる新聞に少しでも親しんでもらえたら」と話す。

 今年度、管内で実践校に指定されたのは同校の他、鹿追小、鹿追中、瓜幕中、明倫小、豊頃小。十勝新聞教育研究会の小澤一記会長(鹿追中校長)は「1人1実践として先生が新聞を授業に活用したり、児童・生徒が親しめる工夫をそれぞれしている」という。

 同会が主催する北海道十勝新聞教育研究大会が、今年は6日午後1時から帯広西陵中で開かれる。2年の理科で熊谷琢磨教諭が「天気の変化」、特別支援学級3年の国語で村上真輔教諭が「はがき新聞作り」と題し、新聞を活用した授業を公開する。一般の見学も可能。問い合わせは川西小の渡邊教諭(0155・59・2010)へ。(酒井花)


◆NIEについて
NIE-教育に新聞を-公式ホームページ

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