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エコトロッコ5万人到達へ 新得

間もなく5万人を迎えるエコトロッコと運営する松尾さん、増田さん、奥田さん(左から)

 【新得】狩勝高原園地の「エコトロッコ」の通算有料乗車人数が近く5万人に到達する。今季営業の最終となる25、26日には到達する見込みだ。また、今季の年間乗車数も19日までに過去最高となる1万983人を数え、1万1000人台に乗ることも確実。運営スタッフは「鉄道ファンを中心に認知され、感無量」と喜んでいる。

 保線用軌道自転車を改造した車両を使ったエコトロッコは、「NPO法人旧狩勝線を楽しむ会」が2008年から、狩勝峠3合目付近の旧新内駅構内で営業を開始した。当初は延長200メートルの往復で始まり、09年に400メートルの周回コースとなり、11年からは切り替えなどを増やして2周走行で運営。信号機や電動の切り替えなどの本格的なシステムに加え、9600形蒸気機関車(59672)と国鉄特急寝台客車(20系)3両が展示される旧狩勝線ミュージアムにも隣接したロケーションが、子供や家族連れ、鉄道ファンと幅広い人気を得ている。

 毎年、ゴールデンウイークから10月末まで営業し、6~9月は毎日、5、10月は土・日曜日と祝日のみ。1年目の08年は9月のスタートで有料乗車人数は400人だったが、シーズン営業となった09年は4000人、10年は6000人と順調に実績を伸ばし、11年は9000人、12年は1万662人と過去最高を記録。13年はゴールデンウイークの雪やお盆時期の雨が影響して7900人にとどまった。

 今年はNPO法人の一員だった松尾為男さん、奥田善弘さん、増田秀則さんの3人が新たなNPO法人の立ち上げを目指して車両やレールなどの施設を引き継ぎ、独立して運営に当たった。5月のゴールデンウイークは1日400人、お盆時期も1日370人など好調で推移している。

 また、通算の有料乗車数も5万人目前。最終の2日間で到達は間違いない状況だ。松尾さんは「06年の構想から数えて9年目での5万人は喜びであり、大きな励みとなる」とし、今季最後の2日間を楽しみにしている。

 25、26日の営業時間は午前9時半~午後4時半。料金は大人600円、子供・幼児(3歳以上)は300円。問い合わせは080・1882・3434へ。(大野篤志)


◆エコトロッコについて
狩勝高原エコトロッコ鉄道-公式ホームページ
狩勝高原エコトロッコ鉄道-公式Facebookページ
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