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「あっき、おめでとう」、サンタのまち歓喜 W杯女子野球4連覇

4連覇が決まった瞬間、喜びを爆発させるパブリックビューイングに駆け付けた町職員や地域住民

 【広尾】ワールドカップ(W杯)4連覇おめでとう! 女子野球日本代表「マドンナジャパン」の志村亜貴子主将(31)の出身地・広尾町は7日、興奮の渦に包まれた。パブリックビューイングが行われた町養護老人ホーム「かもめ」には約50人が集合。決勝でアメリカを破った瞬間、「サンタのまち・広尾」が生んだヒロインの最高の笑顔に喜びを爆発させた。試合会場の宮崎市へ足を運んだ父国昭さん(63)も一人娘の晴れ姿を目の当たりにして感激している。(関根弘貴)

 パブリックビューイングには町職員、同ホーム職員、地域住民らが集まってテレビ中継にくぎ付けになり、志村選手のプレーに一喜一憂した。鋭い当たりが相手の好プレーに阻まれた三回にはため息が漏れ、試合の流れをたぐり寄せるスライディングキャッチを見せた五回には歓声が上がった。主将らしくチームを鼓舞する志村選手のはつらつプレーに引き込まれた。

 4連覇達成の瞬間、会場は拍手と万歳に包まれた。志村選手と広尾中、広尾高時代を過ごした同級生の同ホーム支援員津端智夏さん(32)は「(志村選手は)みんなの憧れ。世界で1番になるなんてすごい」とにっこり。公務で札幌に向かう車中で連絡を受けた村瀬優町長は「とても誇らしく思う。主将の重責を見事に果たしてくれた。帰郷時にはみんなでお祝いしたい」と活躍をたたえた。

  ◇  ◇  ◇

 「約束通り、念願をかなえてくれた。あっき(志村選手の愛称)は立派になった」

 試合後、十勝毎日新聞社の電話インタビューに応えた国昭さんは感無量の様子。雨に見舞われた現地は、観客席の国昭さんも試合中にTシャツを3枚代えるほど蒸し暑かったが、国昭さんは懸命に声援を送り、まな娘を後押しした。

 初めて主将を務めた前回のW杯(2012年、カナダ)は初めてプロ・アマ混合で出場したため、チームをまとめるのに精いっぱいだった。今回は違った。「4連覇を目指すから」。7月に帰郷した際に両親に告げた言葉は前向きで、自信にあふれていた。「重圧に打ち勝っている様子がうかがえた」(国昭さん)という。

 試合後に志村選手が持たせてくれた優勝カップは「とにかく重かった」。マドンナジャパンが勝ち取った世界一の重みを実感した。

 「おいしいものを食べさせてやりたい」。志村選手の帰郷時期は未定だが、国昭さんは志村選手が大好きだという広尾の前浜で取れた海産物をそろえて出迎えるつもりだ。


◆志村亜貴子選手について
志村亜貴子-野球日本代表 -侍ジャパン- 公式ホームページ

◆第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会について
大会結果-野球日本代表 -侍ジャパン- 公式ホームページ
侍ジャパン女子代表 アメリカ下し「IBAF女子野球ワールドカップ」4連覇!-野球日本代表 -侍ジャパン- 公式ホームページ

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