でんぷん原料用ジャガイモ、受け入れ始まる
【浦幌】十勝東部の9JAでつくる東部十勝農産加工農協連合会(東工連、会長・馬場幸弘JAうらほろ組合長)の東部十勝澱粉(でんぷん)工場(町吉野)で3日、でんぷん原料用ジャガイモの受け入れが始まった。丸々と育ったジャガイモが、トラックで次々と工場に運び込まれている。
同工場は陸別町、あしょろ、十勝高島、十勝池田町、幕別町、さつない、本別町、豊頃町、うらほろの9JAからジャガイモを受け入れ、でんぷんを製造している。原料は専用品種の「コナフブキ」や、加工や食用の規格外となったジャガイモ。でんぷん専用品種は1770ヘクタールの畑から受け入れる。
トラックから下ろされたジャガイモは、水できれいに洗われて貯蔵され、でんぷん工場に運ばれる。工場は11月中~下旬まで稼働する予定。同連合会の大西栄二参事は「雨続きだった昨年に比べ、順調な出だし。ここ数年は暑さで収量が良くないが、今年は何とか9万トンは受け入れたい」と話していた。
十勝のでんぷん生産は東工連の他、南十勝農産加工農協連合会(南工連、中札内)、JA士幌町でも行われている。(眞尾敦)