延長2438メートル、新宝浜トンネル貫通 広尾
【広尾】帯広開発建設部が国道336号(黄金道路)で建設を進めていた「新宝浜トンネル」(延長2438メートル)の貫通式が16日午前10時から、同トンネル内で行われた。行政、工事関係者ら約170人が出席し、防災・医療支援・観光振興・物流効率化の向上を担う道路の節目を祝った。
同トンネルは日高管内えりも町境の町ビタタヌンケから同タンネソのタニイソトンネル手前までを結ぶ。黄金道路の大雨時の通行規制解消を目指し2012年1月に南側から、同4月に北側から着工。当初の工事費用は約46億円。秋サケ定置網漁に配慮した軽騒音・軽振動の非火薬発破や掘削面全体を球状に掘り進める「球面切刃(きりは)工法」の道内初採用など話題も豊富で、町内外から200人以上の見学者が訪れた。
式では貫通発破後に南側から村瀬優広尾町長、北側から本田秀敏同部広尾道路事務所長が貫通点に歩み寄って握手。貫通を祝う樽みこしが威勢良く練り歩き、鏡開きも行った。本田所長は「安全安心な交通を通年で確保できる。道東、道央、道南を結ぶ路線として期待している」とあいさつ。村瀬町長も祝辞で「大きな役割を果たす道路で、待ちに待っていた。地元として心強い」と喜んだ。
今後、電気や舗装工事を行い、15年度中に供用開始する予定。(関根弘貴)
◆新宝浜トンネルについて
・新宝浜トンネル北工事に関して-宮坂建設工業公式ホームページ
・新宝浜トンネル南工事に関して-西江建設公式ホームページ