帯広カムイトウウポポ50周年記念CD 酒井奈々子さん録音開始
帯広カムイトウウポポ保存会の酒井奈々子会長が同保存会の創立50周年を記念して制作する十勝で歌い継がれてきたウポポ(歌)を集めたCDのレコーディングが12日、帯広市内のとかちプラザで始まった。
CDは50周年の節目に、「十勝のウポポを若い者たちに残したい」と制作を決め、十勝や道東地方で、母から娘へと歌い継がれてきた24曲を収録する。財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)の助成金を活用し、制作はティワイネット(帯広、大浦辰雄社長)が担う。
この日は「コンカネルイカ」「ウタリオプンバレ」「チロンノプリムセ」など4曲を収録。マイクを前にいすに座った酒井会長は、右手で右膝をたたいてリズムを取りながら、力強さの中にも哀切さを感じさせる深みのある歌声を響かせた。
酒井会長は「1回目よりも2回目、2回目よりも3回目の方が声が出たのが自分でも分かった。(初日を終えて)安心した」と話した。レコーディングは8月まで行われ、完成したCDは11月の記念式典の出席者や教育機関に配布する。
(澤村真理子)
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