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川西長いもの新洗浄機導入 白くきれいに

新設備の第2段階のゴムブラシの上に現れるナガイモ(5日午前9時半ごろ、塩原真撮影)

 十勝管内8JAで生産する「十勝川西長いも」を出荷するJA帯広かわにしの選果場(帯広市別府町)で、新型の洗浄機が導入された。水圧とゴムブラシの2段階連続洗浄で、より白くきれいに洗い上げられたナガイモが国内外に送り出されている。

 2004年に導入した洗浄機が老朽化し、台湾や米国など輸出先から一層、見た目も含めて品質の高さを求められていることから整備した。新システムをメーカーと共同開発して5月に導入し、動作の微調整などを続けてきた。

 1日の洗浄能力は75トンから90トンに向上。総事業費は4億6500万円で、北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区(フード特区)の税制支援を受けている。

 これまでの洗浄機は水圧のみの洗浄だったが、新型洗浄機では2段階式に変更。1段階目ではナガイモが3つの輪の中を通り、輪から全方位に噴き出す水でまんべんなく洗浄する。2段階目ではゴムブラシで洗い、余分なひげ根も落とす。特に細くなっていて汚れが落ちづらい「首」部分は一度ナガイモの動きを止め、重点的に洗う。

 JA帯広かわにし青果部の常田馨部長は「国内では最高水準の洗浄力。水の使用量も4割削減でき、自然環境にも優しい」と話している。(眞尾敦)

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