「五輪、応援が力に」高木菜那選手母校に報告
ソチ五輪女子スピードスケートに初出場した高木菜那選手(21)=日本電産サンキョー=の五輪出場報告会が20日、母校の帯広南商業高校(山田義弘校長、生徒594人)と札内中学校(式見貴美穂校長、生徒436人)で開かれ、五輪での経験や努力の大切さなどを後輩たちに語った。
高木選手はソチ五輪1500メートルで32位と力を発揮できなかったが、団体追い抜き(チームパシュート)では4位入賞に貢献した。
同日午前に行われた帯広南商業高の報告会では、生徒らの拍手に迎えられながら高木選手が体育館に入場し、山田校長が「卒業生の活躍は本校にとって大変な誇りになる」とあいさつ。
高木選手は「五輪では応援が力になった。ただ、オランダを筆頭に他の国が強く、レベルの差を感じた」と振り返り、「目標に向け、頑張り続けることは1人ではできない。ライバルがいることが大切で、この人に勝ちたいという目標の人を身近に感じて頑張ってほしい」と生徒に語った。
また、ドーピング検査についても紹介し、「良い結果を出しても禁止薬物の使用が分かれば、メダル剥奪など努力が水の泡になる。正々堂々と戦うためにも注意してほしい」と訴えた。
生徒を代表して山中萌生徒会長(2年)が「これからも頑張ってください」とお礼の言葉を述べ、小澤美咲体育委員長(同)が高木選手に花束を手渡した。
スピードスケート部の浅野実久さん(同)は「努力のすごさに感動した。自分も高校最後の年になるので高木選手を見習って頑張りたい」と話していた。
(宮木宗久)