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寿命の町支える老人クラブ活動 まちマイ音更編 

小幡さん(左)の動きを手本に体を動かす参加者(塩原真撮影)

 音更町の高齢者は元気-。管内市町村の老人クラブ会員数(昨年4月1日時点)を比べると、音更は60歳以上の人口に占める会員数が23%で、帯広圏の1市3町(帯広、音更、芽室、幕別)の中では最高、管内19市町村でも3番目に高い。元気な高齢者が多い音更の老人クラブの様子をのぞいてみた。

 「宝来清風会」(小幡泰彦会長)は、活発に活動している老人クラブの一つ。毎週火曜日に宝来福祉館で健康体操を行っているほか、パークゴルフ、カラオケ、卓球など5つの部活動があり、全部参加している人は毎日のように活動があるという。

 1月28日に開かれた健康体操では、約30人の参加者が和気あいあいと体操を楽しんでいた。体操は参加者の体力維持を目的に始まり、10年以上続いている。小幡会長(81)が全国老人クラブ連合会で習ったものを基に気功、筋力トレーニング、ウオーキングを組み合わせて考案し、参加者は小幡会長の指導の下で体を動かす。

 腕や首を動かしたり、歌に合わせてステップを踏んだりと無理のない動きで「体力に合わせてできる」と好評だ。小幡会長も「みんなうまいもんだ」などと声を掛け、ときおり挟む冗談には笑い声も響く。野村好江(75)、納村幸子(同)両副会長は「みんなが友達の顔を見たい、話したいと思って参加している」と、活動が心と体の元気につながっている様子だった。

 実は、昨年7月に厚生労働省が発表した2010年時点の市区町村別の平均寿命で、音更町の男性が道内最高の81・7歳。女性も全国平均の86・4歳を上回る87・6歳で、町民にも意外と知られていない“長寿の町”だ。

 その理由は明確ではないものの、町高齢者福祉課は、老人クラブの活動が盛んであることを例に挙げ「仲間との張り合いがあることで高齢になっても元気な人が多いのでは」と推測している。(伊藤亮太)


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