豊田小調理員牧野静子さん(58) まちマイ音更編
子供のためにひと手間
「きょうもおいしく、みんなが喜んで食べてもらえるように」。豊田小学校(河端則好校長、児童12人)で毎日、児童たちの給食を心を込めて作る。
上士幌町出身。木野地区で主婦をしていたが、1997年に友人の紹介で柳町小の食器洗浄員となり、学校給食の世界へ。もともと料理が好きだったことから、99年からは西中音更小で調理員となり、同小で6年間勤務した。2005年から豊田小に移り9年目。児童たちにとって、なじみの“給食のおばちゃん”だ。
毎日、午前9時すぎから食材の下ごしらえなどを始める。20人分の材料を全て手切りする。野菜の芯の部分も煮てうま味を出したり、煮干しは苦みの出る頭や内臓を取り除いたりし、「ひと手間かけるようにしている」と愛情を込める。
良い匂いを漂わせながら、同11時50分ごろに給食は完成し、出来たての温かい食事が児童たちの元へ。「子供たちが『おいしかった』と言ってくれたり、お替わりしてくれたりするのがうれしい」とやりがいを実感する。これからもみんなが楽しめる給食を作っていくつもりだ。
(津田恭平)
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