談らん「陸上自衛隊第4普通科連隊第1中隊 藤本比呂志さん」
陸上自衛隊第4普通科連隊第1中隊 藤本比呂志さん(43)=帯広
「子供たちの笑顔が見たい」。主に滑り台(全長約20メートル、高さ約7メートル)のレーン側面部分を担当、毎日午前8時半から午後5時ごろまで作業に没頭する。
帯広市出身。幼少期から親に連れられ、氷まつりに親しんできた。1988年に帯広駐屯地の第4普通科連隊に入隊。その後、別海駐屯地(根室管内)に異動して約3年間、別海町恒例の冬イベントを支援する雪像製作にも携わった。2010年に再び同連隊に配属となり、氷まつり製作隊として4年目を迎える。
今冬は異例の雪不足に見舞われ、氷雪像から急きょ氷像に製作を変更。隊員らの間で不安がよぎるも「キャリアの長い自分が、みんなを引っ張る存在になれれば」と、率先して後輩への指導を心掛ける。
連日、氷点下を下回る中での作業だが、「来場者の皆さんの喜ぶ姿を思い浮かべると、寒さも吹き飛ぶ」と照れ笑い。氷像の完成も間近に迫り、「隊員一同、全力を尽くし、最高の作品に仕上げたい」と気を引き締める。(小縣大輝)