五輪効果でカーリング体験人気　カールプレックスおびひろ

五輪効果でにぎわうカールプレックスおびひろ。帯広カーリング協会の指導者らが丁寧に指導する（写真は昨年１２月の小学生体験会）

　ソチ冬季五輪（２月７日からロシア）に向けてカーリングへの関心が高まり、帯広の屋内カーリング施設「カールプレックスおびひろ」（稲田町東１線）の体験メニューが人気を呼んでいる。十勝を訪れる観光客や、地元の家族・友人同士の利用に加え、職場などの懇親会前にボウリングなどの代わりとして楽しむグループも。同施設では「経験した人はほぼ全員、楽しさを実感してくれている」と競技の普及に手応えを感じている。

　ジュニア選手の育成を目指す体験教室などのほか、同施設が提供している「エンジョイカーリングプラン」の申し込みが伸びている。一昨年１２月には２団体だった同プランの申し込みが、昨年１２月はソチ五輪最終予選が始まった同月１０日すぎから予約が入り始め、一気に１４団体に。１月も、昨年はわずか１団体だったが、今年はすでに１２団体が申し込み、プレーを体験している。仮予約も入り、申込時間が重なって断らざるを得ないケースも出ている状態だ。

　要因は、女子日本代表（北海道銀行フォルティウス）の活躍報道が続いたこと。利用者は東京や大阪などから観光旅行で十勝を訪れる家族連れや、地元の友人同士、カップルなどに加え、職場単位で１０～２０人規模の申し込みもある。「前から気になっていたが、最近テレビで見てやってみたくなった」と、ネットなどで調べて見つけ、申し込んでくるという。

　北陸銀行帯広支店の取引先親睦会「北陸むつみ会」は昨年１２月に３２人で利用した。高田繁樹副支店長（４２）は「これで（利用は）３回目。会員各社の若手社員が参加してくれる。初対面の人でもゲームを通して打ち解けやすいと感じる」とメリットを語り、「参加者は年々増えており、今後も活用したい」と話す。

　同施設には、ゲームができるシートが４カ所。未経験者対象の同プランは、全部で２時間ほど。初めの３０分で説明と練習を行い、残りはゲーム。１シートに１人ずつインストラクターが付き、レンタル一式とインストラクター料金込みで１人２８００円。川平誠ホールマネジャー（帯広カーリング協会事務局長）は「気軽に楽しめるコミュニケーションスポーツ。協会のインストラクターが付いて初心者にも丁寧に指導する」とＰＲしている。

　開館時間は午前１０時～午後１０時。利用には予約が必要。問い合わせは同施設（０１５５・６７・７２３４）へ。（植木康則）

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