帯大谷ボランティア部、初の全国大会出場へ
来年の7月29~31日に茨城県で開催される「第38回全国高等学校総合文化祭」(通称・総文祭)のボランティア部門の参加校に帯広大谷高校(大西正宏校長、生徒726人)のボランティア部(顧問・金沢潤吉教諭、部員47人)が選ばれた。全国大会の出場は創部20年の歴史で初。部員たちは「先輩たちが積み重ねてきた活動が認められた。これからも新たな活動に取り組み、部を発展させていきたい」と喜んでいる。
第10回全道ボランティア研究大会(10月29、30日・岩見沢市)で、全道の高校7校から提出された活動報告書を下に、道高等学校文化連盟ボランティア専門部(西田丈夫専門部長)の委員が審査。継続性や独自性など4項目による評価で、同校が1位に輝き、全国への出場が決まった。
同部の活動は、保育所での絵本の読み聞かせや老人ホームの夏祭りの運営、障害者水泳大会の手伝いなど多岐にわたる。
また、新たな取り組みとして、地域住民から不要となった靴を回収し、発展途上国に寄付する計画も進めている。高間拓希部長(17)=2年=は「初めて運営を手伝ったイベントで職員の人が親切に対応してくれたことが思い出。そこからさまざまなボランティアに取り組むようになった」と活動を振り返る。
全国大会では各校の活動報告や生徒同士の交流学習が行われる。活動のプレゼンテーションを担当する1年生の関口優華さん(16)と安藤愛菜さん(16)は「スライドを使いながら説明するのは難しいが、私たちの取り組みが全国の学校に伝われば」と本番を意識した練習に取り組んでいる。3年生の鎌田夕希奈副部長(18)は「ボランティア活動は自分自身が成長できる場」と魅力を語り、卒業後は「仕事を通じ、地域に貢献していきたい」と話している。(高津祐也)