3年連続で帯広の待機児童ゼロ、「順調」5施策に増加 こどもプラン
帯広市は安心して子どもを産み、育てられる環境づくりを目指す計画「第2期おびひろこども未来プラン」(計画年度2020~29年度)の24年度進捗(しんちょく)状況報告書をまとめた。プラン全体の進展度合いを計るために設定した三つの目標値のうち、「保育所などの待機児童数」は、22年度から3年連続で目標のゼロを達成した。(千葉敬也)
一方、「この地域で子育てをしたいと思う親の割合」は目標93・0%に対し89・8%(前年度比1・0ポイント増)、「子育て支援に関わる支援活動者数」は目標7111人に対し3673人(279人増)。いずれも実績値を伸ばしたものの、目標値には及ばなかった。市は、社会活動が制限されたコロナ禍以前に目標値を設定したことが、未達の一因と分析している。
プランは四つの基本目標から16の基本施策体系を設定。施策はA「順調」、B「おおむね順調」、C「進捗が必要」の3区分で状況を管理している。24年度は16施策のうちCはゼロ、5施策がA、11政策がBと、プランの計画期間折り返しを迎え、順調な推移を示している。
24年度は基本目標3「子どもや子育て家庭をみんなで支える」に掲げる5施策のうち、「仕事と子育ての両立の支援」「子育て家庭への経済的な支援」の2施策がBからAに評価を上げた。
市内全ての保育施設に登降園管理システムを導入し、保護者の利便性向上と保育現場の業務を効率化。さらに子ども医療費助成は所得制限をなくし、対象を小学生から中学生まで拡充させ、子育て家庭への経済的負担低減に取り組んだことなどを評価した。
市こども課は「優先順位を考え施策を進めてきた」とした上で、「今年度はプランの見直し作業を進めている。子育て世帯を取り巻く環境の変化を注視しながら、子育て環境の充実に努めたい」としている。








