紫金山・アトラス彗星、十勝でも観測!
2023年に発見された「紫金山・アトラス彗星(すいせい)」が十勝でも観測されている。日没後の西の空で確認でき、天文ファンらが空を見上げている。
池田町内のワイン城のある丘では13日、日没の約1時間後、西の空に長い尾を持った彗星がうっすらと肉眼でも確認できた。
町内の樋口由貴さん(50)は夫の勝則さん(49)と彗星を見るためにワイン城を訪れ、「夫から誕生日プレゼントとして双眼鏡を買ってもらい、彗星を見るのを楽しみにしていた。うっすらしていて思ったよりも小さかったけれど、尾を引いていて素晴らしかった」と話していた。
同彗星は昨年1月、中国・紫金山天文台の研究者らが発見。ハレー彗星のように周期的に接近するわけではないため、今回しか観測できないという。地球への最接近は12日。日没後の西の空で観測でき、10月下旬以降は彗星が太陽からも遠ざかっていき徐々に暗くなっていく。(塩原真)
彗星の状況は国立天文台などのホームページで確認できる。