おしゃべりな写真館、来場者3000人の目標達成
鹿追を中心に十勝で撮影された映画「おしゃべりな写真館」(藤嘉行監督)が帯広市内のシネマ太陽帯広で公開18日目を迎えた12日、同映画を制作した和ら美が目標に掲げた来場者数3000人を突破した。
11日までの平日の座席数に対する観客の割合を示す稼働率は、78%を超える。平日2回上映で計192席の内150席ほどが埋まる盛況ぶり。同館の柏浦亜紀恵統括マネジャーは「ローカル発信の映画で、この期間でこれだけ入るのは全国でみても驚異的」と話す。
目標を達成した須永裕之プロデューサーは「高いハードルだと思っていたが、こんなに早く達成できるとは思っていなかった。4、5回来てくれた人もいると聞いた」と喜びを口にする。藤監督は「びっくりしいている。札幌で29日から始まるので全道から全国へ上映が広がればと願った。
上映終了後には映画撮影などをサポートした町民の支援団体「ささえ隊」のメンバーが「祝3000」と記されたうちわを持参し、節目を祝った。副隊長の鈴木朝子さん(73)は「夢のようでありがたい。まだ公開されているので足を運んでもらえるとありがたい」と呼び掛けた。
14日まで昼に2回上映しているが、15日からは昼と夕方の上映時間が変わる。(高井翔太)