まちの本屋さん 2年ぶりに復活 池田
【池田】町内唯一の書店「さくら書房」が15日、町内の電器店「デンキのホームライフ」(大通5、中村吉孝代表)の店舗内の一角にオープンした。2017年12月に町内に1店だけあった書店が閉店して以来、およそ2年ぶりに“まちの本屋さん”が復活した。
同書店は、町内で学習塾を経営する「さくらネットワークス合同会社」(片山喜博代表)が商店街活性化の起爆剤として企画し、趣旨に賛同した同電器店が店舗内の一角を開放し、約500冊の新刊図書を陳列、販売する。
オープン初日は朝から町民らが来店しにぎわった。町内在住の主婦工藤秀子さん(66)は「本が好きなので手に取って選べるのがうれしい」と話していた。
同書店では来店者にアンケートに協力してもらうなどし、今後の品ぞろえの参考にする。片山代表は「お客さんから『本屋さんが(町内に)できてうれしい』という声を聞いてすごく励みになる。ゆくゆくは商店街の活性化につなげたい」と話す。
同電器店の中村愛子さん(49)は「これまで見たことがない新しいお客さんが来店してくれている。将来的に商店街がにぎやかになれば」と期待している。
「デンキのホームライフ」は、毎週日曜日の定休日と年末年始以外は無休で、午前9時から午後7時まで営業。「さくら書房」の問い合わせは、同電器店(015・572・5424)へ。(内形勝也)