スノーボード1級合格 新得屈足南小6年大内さん
「地道に努力」難関突破
【新得】屈足南小6年の大内理瑚さん(12)が、SAJ(全日本スキー連盟)公認のスノーボード級別検定会で1級に合格した。今年度の管内では、ただ一人の合格者。小学生が1級に合格するハードルは高く、過去10年でも管内5人という難関を突破し、スキー仲間から温かい祝福が送られている。
1級は基準70点以上のショートターンやミドルターン、フリーランの3種目を行い、合計300点で審査。210点以上が合格基準となる。大人と変わらず斜度20度のコースを約200メートル滑走し、高い技術点と完成度が要求される。
2月18日、新得山スキー場で行われたSAJの1級試験には、大内さん1人が挑戦。3種目とも基準点を大きく上回って合格した。指導するNPO法人サホロスポーツクラブ(小関和也校長)の吉野進主任検定員(61)は「スピード力があり、ボードコントロール感覚もいい。小学生離れしている」と力強い滑りをたたえた。
大内さんは小学3年のときから、兄姉3人の刺激を受けてスノーボードを始めた。級別試験の2級に昨年初めて挑戦して合格。今シーズンは週末を中心に冬休みは毎日、新得山で1回約4時間のトレーニングを積んだ。「練習はきつかったが、1級を取りたかった」と地道な努力で目標を達成した。
将来は「スノーボードのインストラクターになりたい」と夢を描く。小関校長(58)は「今後の成長が楽しみ。大内さんの1級合格に刺激を受け、来年挑戦したいと希望する生徒も出てきた」と喜んでいる。
(佐々木健通信員)