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豚丼行列 少し緩和!? 「とん田」8月移転 東10南17

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 人気の豚丼専門店「とん田」(帯広市東6南16)が、市内東10南17に新築移転する。味や店内の雰囲気は変えずに、席数や駐車場を大幅に増やす。8月1日のオープンを目指して、すでに着工している。特に夏の観光シーズンの長蛇の列は帯広の風物詩にもなっており、経営する吉祥(帯広)の小野寺洋一社長(41)は「お客さまの待ち時間を少しでも減らせればと決断した。十勝の人にもっと食べてもらいたい」と話している。

 とん田は2003年、長年この場所で「武田精肉店」を営んでいた先代の武田良美さんが業態転換した。精肉店時代からの自家製たれを使い、長年の経験を生かした肉の目利きで、十勝産豚肉のバラとロース、ヒレの3種の豚丼(各780円)を基本に展開している。

平日、休日を問わず混雑し、特にお盆前後には長い列ができる「ぶた丼・とん田」(2016年8月13日)

 5年ほど前からは2代目の小野寺社長と妻琴代さん(45)を中心に店を切り盛りしている。平日、休日を問わず、昼時になると店先から行列ができ、客が10回転する日もあるという。

 小野寺社長は「お客さんがたくさん来てくれてありがたいが、『食べたいけれど帰った』『何時間も待った』といった声も聞いていた。周辺住民にも迷惑を掛けており、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。東地区で親しまれてきたので、近くでいい場所があればと探していた」と話す。

 新店舗の建設地は、弥生通沿いで、木造平屋建て床面積106平方メートルと現在の倍になる。席数も倍の50席とし、焼き台も2台に増やす。

移転を決めた小野寺社長(前列中央)と従業員ら

 駐車場は4倍以上の17台分確保した。特に、1人でも来やすいようカウンター席を3倍に増やした。

 7月下旬に一時、店を閉店して移転作業を行う計画。スタッフも新たに募集している。

 メニューや価格などは基本変えないが、新たなメニューの開発も進める考えだ。(佐藤いづみ)

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